ナチュログ管理画面 海釣り・ソルトウォーター 海釣り・ソルトウォーター 近畿 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2016年12月14日

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ

週末に仕事が続き、このままでは優雅に漂うミズクラゲならともかく、大量発生してたまに浜に打ち上げられたエチゼンクラゲのようになすすべも無く終末を迎えてしまいそうだったので、思い切って(実際にはごく事務的に)代休を手にし、平日釣行なるものを執り行ってきました。

前夜に飲み会が催される気配を感じたものの、ここはやはり優先すべきものはどちらなのか、割に優秀でない営業マンの僕が選ぶのはもちろんアルコールではないことは自明の理。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ

さて、意気揚々と出発を果たしたのは前夜21時半。
先月末に無事交換を済ませた冬用タイヤの為にも、あまり負担のかからない運転を心掛け、3時間と少しが経過したあたりで仮眠にうってつけのポイントへ到着し、小用を済ませて寝袋と毛布に包まり夢の中へ。

夢の中へといいながら夢を見た記憶がないのだけれども、約4時間の後目覚ましを待たずに起床し寝具を片付け再出発。
コンビニで朝食(のつもりが、一部は昼食に)を仕入れ、潮の香り漂う目的地に着いたのが5時半。

真っ暗な上に予想していた通り他の釣り人も皆無。ぽつねんと孤独を噛みしめていてはこのまま暗闇に同化して現世から誰にも気付かれず消滅してしまいそうなので、消え入らない為にもチマチマと準備を開始。

準備してていつも思うのだが、カヤック回りの用意はスムーズなのに、ロッドを出してリールを取り付けラインを通してというタックル回りの一連の作業が予想以上に手間取ってる。
ロッドホルダーを車に付ければ解決する話なんだけど、世の中モノゴトはそう簡単に解決しない。
こうして毎回気持ち良く釣りに行けるのには、一番の重要ポイントである家族の理解。その中でも一頻り重要なのが伴侶。
彼女の理解なくして今の状況はあり得ないといっても過言じゃないからね。
つまりは嫁さんがロッドホルダーを車内に付けるのはNG!ということなんで、こればっかりは仕方ない。
屋根上なら良いよってんで取り付けているジェットボックス。これもカヤックを載せることも鑑みて選んだのだが、残念ながらロッドそのままでは長さが足りない。
結果ロッドは袋にご丁寧に収納した状態で釣り場に到着し、そこで荷台に積まれたリールと晴れてドッキングを果たすわけで。と書いている最中に、それならタックルセッティングして荷台なり後部座席なりに突っ込めば良いんだけれども、それはやりたくない主義というどうでも良い話で無駄に行を稼いだのだが、稼ぐといったところで誰に利益があるのか皆目見当も付かないんだけど。

予告通りタックルセッティングに手間取る哀れな釣り人なんて俺には関係ないとばかりに太陽は日の出の位置でクラウチングスタートの姿勢へ。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
出るよ。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
出たよ。

天気予報によると風は穏やかなはずだけど、前日までは大荒れなんで、下手すりゃ予報より悪いかもしれないのでと決めたこの場所。
湾外はよほどの好条件でない限り、湾内中心に攻めてみようと思っております。
そんな思いで近くの岬を回ったところの水深30mくらいでアオリ狙いのティップランからスタート。

思ったよりも風が強くて艇の向きが安定せずイマイチな感じだけど、とりあえず着底してから8シャクリしてステイ。

カチン!?

いきなりの一投目一アクションからのヒット。
地下鉄で閉まったドアにもたれてさぁ動きだすぞと思ってたのに急にドアが開いた時くらいいきなりの不意打ちのヒット。

緩すぎないドラグ音を小気味良く鳴らしながら、掛かった獲物のサイズがそこそこだろうなと大胆予想。
抜き上げに適さないサイズであることは確定なんで慎重にやり取りしネットを準備。
良いサイズになると一度のジェット噴射がボリューミーなので、ジジーとドラグを鳴らしている時はそのまま引かせ、弱まった時にジックリコトコトと巻き寄せる。
水面からチラリと見えたのはエギの掛かっている足部分。
イカパンチで掛けれてたと思ってたのに、数本の足でシッカリとエギを抱きしめた状態。釣れたら良いんだ。

往生際悪く艇際で暴れる魚どもと違い、はじめからここに入るものとわかっているかのような抵抗のなさでネットに収まり、墨を吐き散らかして困らされることもなく水揚げ。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
胴だけで目測30cmはゆうにある。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
目玉もデカい。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
ツーアウト!

用意するとまず不必要なケースが多いアオリ用ジップロックを例外的に必要に駆られて取り出したものの、良い意味で使い物にならないケースに陥るという不可思議な現象。おっき過ぎて入らないの。
ナイフをブスリと突き刺し締めた瞬間にブヘッとドス黒い墨を大量に嘔吐されてデッキ内は墨まみれ。油断してました。
クーラー内に潜ませていたデカ袋に突っ込みティップランを続行。

風で艇の向きが安定しないのでウロ覚えのおそらく水深35mあたりでティップが挙動不審な動き。
この顔にピンと来たら110番。
ビシッと音はしないけど、ビシッと合わせてみたら無駄な抵抗の犯人。
さっきのよりもサイズが小さいのだろう、特に興奮させてくれるほどでもなく、程なく難なく訳もなく抜き上げ。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
晩秋に良型と呼ばれるサイズ。胴の長さで22、3cmといったところ。
ノーモア墨まみれなんで慎重にブスリとイッちゃって袋へポイ。

今日はアオリメインに予定変更かね。艇の向きを安定させるのにパラシュートアンカーを投入してみる。
艇の向きは安定するけど流され速度がイマイチ。そのくせ風は強い。
やな感じー。

風波がたち出してるのでティップを下げて待つと、町中を車でゆっくり走ってる時に目が合う女の子はみんな俺のことカッコエエと思って見てるように、勘違いしまくり。プラス思考な僕。
そして現実でも同じくモテない僕。
空振りに空振りにを重ね、肝心なモゾモゾとしたアタリに合わせ損ねて即バレ。

フラレ気分の8時過ぎ、方針を元に戻して魚狙い。
魚探には特にベイトが映ることもないので、極々スローな攻めを心掛け、水中だけど対空時間の長いジグを選択。

そう簡単に釣れてくれるとは思ってないからね。
流されて地形的に真鯛居そうな全くあてにならない勘で、というよりもたいして負荷もない小刻みハンドリングのくせに疲れを感じるか弱い腕っぷしにほんのひと時の休息時間をとTGベイトタダ巻き攻撃。

すりガラス越しみたいにハッキリしない反応めいたものを感じ、食いの渋い時にミニマムなアタリでデカ真鯛が釣れることあるので、イケない期待をして落とし直して巻いてくる。

コココン!

ほら来た。

サクサスフックの貫通力を喰らえとばかりの合わせを入れる。

ギューーーン!真鯛とは思えぬトルクフルな走りの後に、ビクともしない忍耐力からかなりの大物の予感。攻守互いに譲らぬ時間が続くが、少しずつこちらが優勢な状況に。巻き取った分よりラインを出されたりしながらも、最後は水面で空気を飲ませプカリと浮かせて慌てずネットイン。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
そんな予定がことごとく叶わぬ不甲斐ない獲物。
落胆してる釣り人をよそに元気に帰って行きました。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ

スロー系ジグタックルに戻し、落としてはシャクリ落としてはシャクリすれども、我が竿をしならせる獲物は皆無なり。

潮の動きが悪いこの場所のせいなのかと湾から少し外に出て、悪徳な呼び込みに騙されるままに起伏のある場所へ行ってみるけど状況はコウテンせず。
むしろ天気が荒れる方のコウテンとなり、風が強くてやりにくい。

風と反応のなさに、見るからに攻撃力のカケラも感じられないこれが戦術なのかと目を疑って小馬鹿にしていた牛歩戦術のようにジワ、ジワとダメージが塵のように積もりだし、気付けばこちらの士気はあり得ないほどに低下。

幸いに陸側に吹く風なのが救いだけども、11時半頃の満潮に向けていよいよ潮の動きも悪くなりだしたので、岬廻りのアオリ狙いに移動。
漁船、渡船以外の唯一のレジャーミニボーターが一隻。見れば2人で前に乗ってるのは小柄なんで女性かな。何を狙ってるのかわからないけれど、あっちの方からこっちの方へ大きく移動したところをみると、良い傾向には思えないし、そうであって欲しい心の狭い男。

なんとかもう一度(二度でも三度でもOK)アオリにジジジーと引っ張られたい。そんな純真無垢な気持ちで何度もなんども落としてはシャクって止めてを繰り返すけれども残念無念で、積もった塵がドスンと重い塊となって、前向きな心の行く手を阻んでしまったので、満潮を目前に白旗降参。

少し漕ぐと嫌味なくらいに静かな湾奥。
それでもお土産はあるんだし、早く帰れば明日も楽だしと自分に言い聞かせ、お日様に慰められるかのように照らされながら後片付け。

そうこうしてたらミニボーターも帰還。前に乗ってたのはパツキンの小柄な女性ではあったものの、半世紀以上前に女の子であったと認めたために接触を求めず。

片付け中、裏寂れた漁港にここの漁師が総動員してるんじゃないのかというくらい7、8人のおっちゃん達がザワザワ、ゴソゴソ。
するとカーレスキューのレッカー車が登場。
あー、誰かの車が故障したんやねと思ってどの車か探すけれどもおっちゃん達の周りに車はなし。
おや?目を凝らす(実際は丸見え)と、車ではなく、係留してる漁船の方、つまりは海の中に対象物を発見。
なるほど、何かの拍子に漁船をひっくり返しちょって、レッカー車のクレーンで引き揚げにきたのね。そう思って片付けを進めながらもチラチラとパンツを覗き見するように経過を追っていたのだが、ドボンとおっちゃんが水に潜りロープを掛けて引き揚げられてきたら

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
胴長3.4mの大物。

警察もおらず、悲観的なムードもないことから、おそらく最悪のことは免れていそう。
海に落ちたり、地下鉄の階段に突っ込んだり、高速逆走したりと思わぬ事故が多発してますが、他人事とは思わずに気を付けましょう。

12時半頃に短い後ろ髪を引かれながら現地を後にし、冒頭に登場した朝食用のパンの余ったひとつを昼食にして、ちょっとだけ時間を金で買うルートで約3時間半後のまだ明るいうちに、影と追いかけっこしながら自宅に到着。

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ

クーラーの中身、数も種類も少ないといろいろなことが楽なことと、今日のデカアオリの歯応えと冷凍ストックの食べ頃アオリの柔らかさを噛み締めながら、まだ二週続く週末の仕事のことは少しの間忘れてホッコリと代休を満喫。




結果

⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ

アオリイカ  × 2杯 最大胴長32cm
アヤメカサゴ × 1匹リリース




決して激務なわけではないけど、メリハリのない毎日は精神衛生上よろしくないと、主に甘えん坊の心が囁くので可能なら来週も1日代休を取ろうかな。実はこれを執筆中にはすでに代休届けを提出済みなんだけど。
釣りに行ける条件が整いますように。


無駄に長文な割に中身のない記事に最後までお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。



このブログの人気記事
㉑4/10、11 ノドグロ 、ホタルイカ 大人の臨海学校
㉑4/10、11 ノドグロ 、ホタルイカ 大人の臨海学校

㉑1/4 vs ビワマス 琵琶湖でOH!鯰
㉑1/4 vs ビワマス 琵琶湖でOH!鯰

⑳11/29 vs 根魚 肉食べたい
⑳11/29 vs 根魚 肉食べたい

㉑3/27 vs 青物、真鯛、根魚 桶屋が儲かる
㉑3/27 vs 青物、真鯛、根魚 桶屋が儲かる

㉑7/11 vs アジ、真鯛、根魚 日本エソ協会発足のお知らせ
㉑7/11 vs アジ、真鯛、根魚 日本エソ協会発足のお知らせ

同じカテゴリー(カヤック釣行記)の記事画像
㉑7/11 vs アジ、真鯛、根魚 日本エソ協会発足のお知らせ
㉑6/27 vs ビワマス 真最終戦
㉑6/26 vs ビワマス 暫定最終戦
㉑6/12 vs ビワマス 神様とジョイント
㉑6/6 vs ビワマス 復帰戦友
㉑5/30 vs ビワマス ロンリーセレモニー
同じカテゴリー(カヤック釣行記)の記事
 ㉑7/11 vs アジ、真鯛、根魚 日本エソ協会発足のお知らせ (2021-07-17 17:59)
 ㉑6/27 vs ビワマス 真最終戦 (2021-07-17 14:47)
 ㉑6/26 vs ビワマス 暫定最終戦 (2021-07-17 14:47)
 ㉑6/12 vs ビワマス 神様とジョイント (2021-07-17 14:38)
 ㉑6/6 vs ビワマス 復帰戦友 (2021-07-17 14:38)
 ㉑5/30 vs ビワマス ロンリーセレモニー (2021-07-17 14:38)

この記事へのコメント
今の時期でもアオリが釣れるんですね。

海に落ちても大丈夫な格好しとけば天気さえ合えば大丈夫なんですね。

ウェットスーツ、欲しいなー
Posted by 鯰 at 2016年12月14日 19:39
鯰さん、こんにちは。

いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
これからのアオリは釣れるとデカいので、パワーあって楽しいですよ〜。
食べるには身は硬くなりますけどね。
冬でも装備と海況次第で浮けますよ。
ちなみに冬はドライかセミドライスーツですね。
Posted by うえじゅんうえじゅん at 2016年12月15日 17:42
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
⑯12/7 vs 根魚、真鯛、アオリ つり上げ
    コメント(2)